若い時は自分で繊細な部分を感じながらも、そんなことないもん、って虚勢を張って生きてきました。繊細で弱い部分を認めたくなかったし、大多数の中のひとりでいたかったんです。
しかし出産と、母の死と、夫の転職と、実家とのいざこざでどこにも逃げ場が無くなったと感じた時、自分と向き合わざるを得なくなって、やっと自分の弱さを認めることになりました。ちょうどその時にHSPという概念と出会って、まさにこれ小さい頃から今まで自分が感じてきた違和感や孤独感とぴったり当てはまると思って、HSPや心理学の本を読んだり、住んでいるところのHSPの勉強会などに参加して理解を深めていきました。
すべてが心理学やHSPの知識で解決するとは思えないし、知って勉強したところで、で?わたし何も変わってないし、しんどいまま。だと思うこともたくさんあります。しかし、自分がどういう特性を持ってどんなことが得意で苦手か分かっただけでも私にとっては大きなことでした。自分がずっと短所だと思ってたところが、長所でもあると分かったのは発見です。
虚勢を張って生きているとどこかしらのタイミングでつまずく事があるんじゃないかって思っています。HSPじゃない自分を演じながら生きてきたので、共感してほしくて悩みを相談しても、やたら前向きな言葉をかけられてなんか違うって思ったり。でも虚勢をは張るのを辞めてからは、少しは気が楽になりました。私にとって虚勢を張るのをやめるということは、自分に正直になるという事です。私はHSPだってわざわざ公言しなくても、自分の事を自分で認めるだけで周りに同じような気質を持った方やそういうことに理解を示してくれる方が多くなっているような感じがします。
無くしてしまったものを元に戻すのは難しいけど、自分にとって心地の良い環境や仲間を新たに増やしていけたらいいなと、思います。
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